李白とともに
李白とともに船に乗り合わせ道を求めるところまで来たかと。私も流れる川に敵わずたかが知れた努力と傲りによってここまできた。酒はいつまでも言葉を滑らかにしてくれたがすでに遅い人生の終わりに役に立つのだろうか。人生の結論はいつまでも空回りしている。李白先生私はあなたのいい弟子ではありません。私を導いてください。高い山の上でいつまでもどの道を降りるか考えるばかりです。
登りより降るばかりか陽の光
好きこそととどめを刺すか理由あり
オリオンに向かう標べは懐に
二〇二〇年三月一日 玄宗庵にて
子平
<縦書き>
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